医療ローンの支払いが難しい状況になってしまった場合に、どうやって返済したらいいのか悩んでいるという場合には、任意整理を利用した債務整理手続きが候補になります。
医療ローンは任意整理で返済負担を軽くすることができるので、医療ローンの支払いができないという状況になってしまったら利用を検討する価値は十分にあると思います。
ただ無条件で借金が減額されるというわけでもなく、任意整理を利用することにまったくデメリットがないというわけではないです。
そこで医療ローンを任意整理する場合にどういった注意点やデメリットがあり、まずはどうすればいいのかということをわかりやすく解説しようと思います。
まずは医療ローンとはそもそもどういうものなのかということから解説しようと思います。
医療ローンはメディカルローンとも呼ばれており、医療費の支払いをローンで支払うというタイプの支払い形態になります。医療費が高額になってしまった場合に、その場で支払うことが困難な場合などに医療ローンを利用して支払うことになります。
具体的に美容整形や歯のインプラント治療、レーシック手術などの保険適用外の治療を受ける場合に利用されることが多いです。普通の医療なら健康保険が適用されるので治療費を安く抑えることができますが、これらの保険適用外の治療を受けるとかなりの額を請求されるので、医療ローンを利用して支払うことになります。
他にも先進技術医療や入院が長期化した場合などでも利用されることがあります。
保険適用外の治療を受けると治療費が数百万円になることもあるので、治療を受けたくても一括払いでは高額すぎて医療費を払えないということは普通にあり得ることです。
そういった意味では誰にでも利用の可能性があるローンといえます。
最近だと美容整形や歯のインプラント治療を利用する女性がも少なくないので、医療ローンを利用している方もいるのではないでしょうか。
医療ローンについて誤解している方も結構多いのですが、医療ローンは医療機関が貸主になっているローンではなく、医療機関と提携しているローン会社が提供しているサービスになります。
つまり医療ローンは医療機関からお金を借りているというわけではなく、サービスを提携しているローン会社からお金を借りているという形になります。
何となく病院などの医療機関が相手なら借金の取り立ても緩いのでは?と思う方もいますが、実際にサービスを提供しているのはガッツリとしたローン会社なので、ローンを滞納するとそれなりのペナルティを受けることになります。
医療ローンの支払いが滞納すれば、当然ですがその分だけ遅延損害金などの延滞利息が発生することになります。
借金返済が遅れれば利息が増えるというのは当たり前のことなので、ローン滞納のデメリットとしてはあらかじめしっかりと理解しておきたいところです。
ただ医療ローンが高額の場合だと、延滞利率がそこまで高くなかったとしても、そもそものローン額が大きいので、結構大きな遅延損害金になってしまいます。
そして遅延損害金が大きくなってくれば、ローンの支払額は雪だるま式に増えていくことになるので、最終的には利息が大きくなりすぎて、元本が返済できないという状況に陥る可能性も考えられます。
医療ローンの支払い滞納が続けば、遅延損害金が増えるだけではなく、場合によっては強制執行によって資産や給料などが差し押さえられてしまう可能性があります。
ローンの支払いが滞納すればローン会社としては裁判を起こして資産や給料を差し押さえに来るのは当然のことだと思います。
とはいっても、いきなり資産や給料が差し押さえられるわけではなく、その前までに借金返済の督促のハガキや電話による督促などがあると思います。
それでもローンの支払いが滞納するような状況になれば、裁判所を通じて強制執行ということになってしまいます。
特に給料の差し押さえは深刻で、当然ですが給料を差し押さえるためには会社に連絡が行くことになるので、借金問題を抱えていることを会社に知られるだけでなく、給料の差し押さえのために会社に迷惑もかけることになります。
会社に迷惑をかけてしまい会社に居づらくなってしまった結果、会社を辞めることになり仕事も失うという可能性も考えられます。
そのため強制執行で資産や給料が差し押さえられる前に、任意整理などを利用して借金問題を解決していくことが重要になってきます。
任意整理を利用すると借金の利息が免除されたり、毎月の返済額が小さくなったりして返済負担が大きく軽くなりますが、まったくデメリットがないというわけではないです。
任意整理を利用することで返済負担が軽くなる一方で、「信用情報がブラックリストに登録」や「ある程度の支払い能力がないと利用できない」などのデメリットもあるのでしっかりと理解してから利用するようにしましょう。
任意整理だけでなく、個人再生や自己破産などの債務整理手続きを利用すると、信用情報がブラックリストに登録されていまい、新たにローンを組めなくなったり、クレジットカードが利用できなくなるなどのデメリットが生じることになります。
信用情報は借金の履歴のようなもので、信用情報機関を通じて金融業者の与信審査などに利用されたりします。そのため任意整理をすると、任意整理したことが信用情報機関を通じて金融業者にバレることになります。
当然ですが任意整理を含めた債務整理手続きをしているような方の場合だと、貸し倒れの懸念があるのでローンはもちろんですが、クレジットカードが利用できなくなるのは当然です。
ただ任意整理の場合なら5年経過すれば信用情報のブラックリストから削除されるので、それ以後は普通にカードやローンを利用できるようになります。
任意整理は借金の利息が免除されたりはしますが、借金の元本が大幅に減額されるということはないので、任意整理手続き後に、しっかりと借金の元本を支払えるだけでの収入が必要になってきます。
つまり無職だったり、収入はあっても借金元本に対して返済額があまりに小さいような場合だと任意整理の利用が難しかったりします。
任意整理は便利な債務整理方法ですが、借金の減額幅が大きい債務整理方法ではないので、支払い能力があまりない方だと利用しにくいと感じるかもしれないです。
そのため医療ローンの額が大き過ぎる場合には、個人再生や自己破産などの他の債務整理方法も検討するといいかと思います。
医療ローンを任意整理する場合の注意点として、治療中に任意整理手続きをしないということが重要になってきます。
治療中に任意整理手続きなどの借金整理をすると、治療がストップしてしまう可能性があるので、あくまでも手続きは治療が終わってからにしましょう。
任意整理の場合は、個人再生や自己破産などの債務整理方法とは違って、債務整理する対象の借金をこちらで選ぶことができるので、治療中の医療ローンを除外して他の借金だけを債務整理するという事も可能です。
美容整形や歯のインプラント治療、レーシック手術などによる医療ローンの場合だと、よほどのことがない限りは治療中にいきなり「支払うことができない」という状況にはならないと思うので、焦らずに対処するようにしましょう。
任意整理後に医療ローンを利用することは可能ですが、任意整理後は信用情報がブラックリストに登録されている状況なので、すぐに利用することはできないです。
信用情報がブラックリストに登録されている状況だと、ローンを申し込んでも審査で落ちてしまう可能性が高いので、利用することは難しいと思います。
もちろんローン会社によって対応は違ってきますが、一般的なローン会社の場合だと信用情報がブラックリストに登録されている状況だと利用は難しいです。
そのためブラックリストから解除される任意整理から5年経過を待って利用するといいと思います。
どうしても5年待つことができないという場合には、家族や親族などの名義でローンを組むという方法もあります。任意整理によってローンが組めなくなるのはあくまでも本人だけなので、家族や親戚には影響が出ることはないです。
ただ家族や親族名義でローンを組んでそれを滞納すると後でトラブルの原因になるので、しっかりと返済の見込みがある場合に利用するようにしましょう。
医療ローンを払えない場合には任意整理をによる債務整理手続きによって返済負担が軽くなります。
ただ任意整理をすると信用情報がブラックリストに登録されるなどのデメリットも生じることになります。また任意整理は元本が大幅に減額されることはないので、借金の元本が大きすぎる場合には、任意整理を利用したとしても返済が難しい場合もあります。
こういったことを含めて任意整理を利用する前には、弁護士や司法書士の無料相談を受けて、医療ローンの返済が可能かどうか詳しい説明を受けることが大事になってきます。
借金で困っているこちらとしても、いきなり任意整理を依頼することにはためらいもあると思うので、無料相談で借金返済に関して相談することができれば安心感も出てくると思います。
当サイトでは任意整理に強い弁護士事務所や司法書士事務所をまとめているので参考にしてください。掲載している法律事務所は全て無料相談に対応しているので、まずは気軽に無料相談を利用して話を聞いてはどうでしょうか。
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任意整理は手元にお金がなくても手続き可能なので借金返済で悩んでいる場合には、まずは弁護士・司法書士の無料相談を利用するといいです。下記から都道府県別に借金問題の相談を無料で行っている法律事務所をまとめているので参考にしてください。。 | |
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